お金入門 vol.4

vol.4は会社員の収入のしくみについての続きとなります

第4回テーマ「会社員の収入のしくみ(続き)」

●会社員の給与

みなさんは、勤務先からもらえるお給料が、どういった流れでお手元に届くかご存知ですか?
会社が営業活動によって得た売り上げがそのまま従業員に分配されるわけではなく、提供するサービスを作り上げるための原材料費や賃料、その他さまざまな費用とのバランスをとって従業員へのお給料は決められます。
従業員のお給料は「人件費」と呼ばれます。
ちなみに、諸々の費用と人件費を会社の総売上から差引いたものが営業利益です。
「人件費」から支払われた従業員のお給料も、お金に様々な分類がされ、全てが手元に残るわけではありません。会社からもらった給与明細を見て、「よくわからない項目が並んでいる」と思っている人も少なくないのでは。
従業員のお給料は、総収入=「額面」から社会保険料や税金が差し引かれた額が会社から支払われます。社会保険料とは雇用保険や厚生年金、健康保険などで、税金とは所得税や住民税を指します。住民税は天引きではなく、自分で納付する場合もあります。
こうした社会保険料や税金を総収入=「額面」から差引いた金額がよく耳にする「手取り」と呼ばれるものです。

●給与明細の見方

毎月会社からもらる給与明細について見ていきましょう。
まず、給与計算は複雑なため、ミスが出ることも少なくありません。しっかりチェックしていきましょう。
給与明細の見方の大きな区分けとして「勤怠」「控除」「支給」の欄があります。それぞれをちゃんと理解した上でチェックしていきましょう。
大きな区分けの1つが「勤怠」です。これは「どれくらい働いたか」です。次に「控除」。これは「給料から差し引かれるお金」。最後に「支給」。これがもらえるお金です。
出勤日数、消化した有給休暇の日数が間違っていないか、残業代が少なくないか等、ちゃんと確認しましょう。

●残業代

昨今、働き方改革の影響もあり残業を減らす取り組みが盛んですが、どうしても残業をしないといけないことも出てくると思います。
そうなった場合、自分の残業代の計算方法を知っておくことは自分の働き方を見直すことにも繋がります。

残業代の計算は「1時間あたりの賃金」=「時給」が基準になります。この計算は月給から住宅手当等の法律で決められた諸手当を引き、その金額を「1ヶ月の所定労働日数×1日の所定労働時間」で割ることで算出します。そのあとに残業時間と「いつ残業するか」によって分類される割増率をかけることで残業代が算出されます。

●有給休暇

有給休暇は十分な休養をとって心身の健康を維持することが目的の休暇です。
付与日数は所定労働日数や勤続年数によって上記のとおりとなります。
また、有給休暇が残っていれば、病気等で欠勤したときも給料を減額されない場合もあります。
会社のルールにより異なりますので、しっかり確認しておきましょう。

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