お金入門 vol.6

vol.6は「個人事業主の収入のしくみ(1)」についてです

第6回テーマ「個人事業主の収入のしくみ1

個人事業主のメリット

個人事業主は、会社組織とは違い、自分の判断で仕事を受注し、納品まで自分の管理で完結させます。
そのため、業務量や業務時間等、自分の判断で調整できることが多いのが大きなメリットです。
ただ、当然ですが業務量を減らすと収入は減ります。業務量を減らした上で収入を維持するためには、単価が高い案件を受ける、つまり自分にしかできない付加価値を提供して、自分を高く売る工夫が必要になります。
個人事業主として収入を伸ばすためには、労働時間に連動するだけではない、付加価値の高い商品・サービスを提供できるかどうかが重要になります。
また、業務時間を自分の都合のいいように決められることはメリットですが、見積書や請求書の発行、外注業者への支払い、確定申告での納税の手続き等の事務処理も自分で行わなければなりません。必ずしも業務時間が減る、自由になるとは限りません。

収入金額の考え方

売り上げから考える収入金額の考え方も、会社員と個人事業主では違います。
会社員では、会社の経費として自分の懐は痛まない、通勤や打ち合わせのための交通費、仕事で使用するソフトや事務機器の購入費、仕事の場所で使用する光熱費等さまざまな経費がかかってきます。
その他に、会社員ならば会社と折半する社会保険料も自分で全額負担することになります。仮に売り上げが400万円、経費が50万円とすると、会社員でいういわゆる手取り金額は約264万円となります。
個人事業主は法人ではないので、厚生年金ではなく国民年金への加入となります。厚生年金よりは保険料は安いですが、会社員は厚生年金、国民年金いずれからも年金が受け取れるので、個人事業主の受け取れる年金は少なくなります。
一方で青色申告等の届け出で利用できる所得控除もあるので、売り上げと経費のバランスを見ながら、利用できる制度を最大限活用できるのも個人事業主ならではです。

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