お金入門 vol.7

vol.8は「税金の基礎」についてです

第8回テーマ「税金の基礎

納めたお金の使い道

社会人の重大な義務である納税ですが、そもそも税金とは何なのでしょうか。税金とは、大きく言えば日本社会全体を支えるお金のことであり、健康で文化的な生活を送るために必要な「会費」のようなものです。
税金には様々な種類があり、日本の代表的なごく一部のものに限ってみても、以下のように数多くの種類が存在します。

  • 所得税
  • 住民税
  • 法人税
  • 消費税
  • 自動車税
  • たばこ税
  • 酒税

これら以外にも非常に多種多様な税金が日本には存在しており、私たちは生活するうえでこれらの支払いを行っています。

「直接税」と「間接税」

金を納める場所は、「国」と「地方自治体」の2ヶ所です。国に納める税金は「国税」、地方自治体に納める税金は「地方税」として分けて考えられ、国税も地方税も、それぞれ国と地方で様々なことに使われることになります。
また、同じ税金であっても一部を国に、一部を地方に納めるような場合もあり、例えば消費税は、国に納める分と「地方消費税」として地方自治体に納める分があります。
税金は、直接国や地方自治体に納める「直接税」と、ものなどを買った際に税金分を上乗せして支払い、ものを売った側が買った側に代わって税金の支払いをする「間接税」に分かれます。

直接税の例間接税の例
所得税消費税
住民税酒税
法人税たばこ税
事業税石油ガス税

このようにして納めた税金は、私たちが生活するうえで行われる様々な「公共サービス」などに対して使われています。私たちが無料、もしくは非常に安い料金で使うことができる公共サービスは、実は私たちが納めた税金で運営されているものばかりなのです。

たとえば、町の治安を守る警察や防災活動をしてくれる消防士に必要なお金は税金によってまかなわれています。医療費を全額支払わなくていいのも、国民皆保険のおかげです。小中学校などの義務教育やゴミ処理などの衛生管理、上下水道や道路工事などのインフラ整備にも税金が使われています。
また、老後の年金や介護費用の一部も税金から支払われています。
みんなの税金で支えなければ、こういったサービスを受けるために多額のお金が必要になってしまうかもしれません。
納税の義務を全うすることで、こうした税金で運営されているサービスを享受できるのです。

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